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【B級スポット】日本唯一の奇景。牛の鼻輪が埋め尽くす「鼻ぐり塚」の正体【岡山県】

岡山県、吉備津神社のすぐそば。 華やかな国宝の社殿を横目に、鬱蒼とした森へ足を踏み入れると、それは突如として姿を現す。視界を埋め尽くすのは、赤錆びた、あるいは鈍く光る「輪」の山。

今回は、岡山が誇る最上級のB級スポットであり、日本人の「業」と「祈り」が混ざり合う奇景、『鼻ぐり塚』へ潜入。

日本唯一の奇景。

岡山県岡山市にある桃太郎伝説でも有名な神社、あのカラーのいい表情の像が設置されている吉備津彦神社。この神社は全国から参拝者が続々と来ていつも賑わいを見せている。そんな賑やかな神社を横目に山沿いに車を走らせていく。車1台がようやく通れる狭い道を進んでいくと見えてくるのが、

福田海本部という宗教法人の施設。ここに今回の目的の「鼻ぐり塚」がある。

「鼻ぐり塚」に参拝するためには護摩木料百円を納めてから向かうことになる。

先ほどの吉備津彦神社のすぐ裏手にあるのだが、雰囲気は随分と変わって静寂に包まれている。神聖な異世界に迷い込んだ気分になってくる。

鼻ぐり塚の看板が至る所に設置されているので、そのまま進んでいく。

突如現れたのは、無数のカラフル。ここが今回の目的地「鼻ぐり塚」である。

目の前の圧巻の光景に思わず息をのんでしまう。

鼻ぐり塚とは、その字の如く全国の屠畜場から送られてきた牛の鼻ぐりを山形に積んだものである。昭和初年に塚が完成してから納められている数は、およそ700万以上である。

毎年数万個の鼻輪が納められているという。

金属の墓標の主

赤錆びた鉄の匂いが漂う山の頂。その中心に鎮座する仏像は、慈悲というよりも、逃れられない生命の循環を象徴する「門番」のような威厳を放っている。その仏像は馬頭観音と呼ばれるものである。

頭の上に馬の頭を載せているこの仏像は、仏教の世界では古くから「家畜全般の守護神」とされている。他の観音様が優しい顔をしているのに対し、馬頭観音は恐ろしい顔をしているのは、煩悩を食い尽くし、家畜たちの苦しみや迷いを力ずくで救い上げるためと言われている。

塚の土台となっているのは、横穴式石室である。あのジブリ映画「もののけ姫」のモロの家だと思われる巨岩でできた石室と同じタイプ。そんな石室を覆い隠すほどの鼻輪。本当に凄まじい数である。

探索しているとどこからかものすごく視線を感じる。

パッと見てみると鼻ぐり塚をグルーっと囲んでいる石像に気づく。観音様のセーフティネットとでも呼んだ方がいいのだろうか。数m間隔で置かれており、700万個という膨大な数の鼻ぐりの思い出達を漏れなく迷わないようにしているのか。この中心を向いている姿は非常に聖地感漂っている。

鼻ぐり塚の前に設置されているのは、牛と豚の像。

もとより循環型農業で発展してきた日本に必要とされていたのは牛との共存であった。古来より運搬するために使われた牛は農耕用に役牛として使われた。その際に出た牛糞は堆肥として農作物の貴重な栄養源として使用されていった。農耕用に使われた牛はその後は肉牛として和牛改良が進んでいった。そう。現在の我々の暮らしの基盤を作っていったわけである。牛なくては現在の日本を作り上げることは不可能だっただろう。

人間に尽くした牛の最後に残る姿=鼻輪を浄祭するための「鼻ぐり塚」

奇景「鼻ぐり塚」の700万の鼻輪が積み上がったその光景は、一見すると「異常」かもしれない。だが、その異常さを作ったのは、他でもない我々人間の「食」という業そのものだろう。実に色々と考えさせられる光景である。

そんな、ハイカラスポット。


アクセス

鼻ぐり塚
所在地:〒701-1341 岡山県岡山市北区吉備津795
営業時間:要確認

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ハイタロウ

ダイバー1号。 近代化建築初心者 廃墟・珍スポット・B級スポット探索が大好物。 時間があれば、変なスポットに行ってます。

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