徳島県阿南市の山奥にある神社。この神社には無数の猫がいる猫神社とのことで調査にやってきた。
猫づくしの神社
お松大権現は、徳島県阿南市にある神社。
日本三大怪猫伝の一つであり、猫神さんと呼ばれ親しまれている。
どこを見ても
本当にどこを見ても猫で埋め尽くされており、境内には約一万体の招き猫が奉納されている。猫好きにとってはたまらない猫の聖地となっている。
この神社、勝負事に御利益があるといわれ、受験シーズンには合格祈願の参拝者であふれる。
徹底して、全てが猫づくしとなっている。この画像は猫の不動明王。他にも猫の大仏や猫の七福神までいる。
なぜに、ここまで猫づくしなのだろうか?
それは、ここにとある伝説が伝わっているからである。
お松大権現の怪猫伝説
徳島県に伝わる化け猫伝説を、お松大権現の写真とともにご紹介。
時は江戸時代、阿波国の加茂村は不作が続き、庄屋の惣兵衛は村を救うため私有地である田んぼ五反を担保に、富豪の野上三左衛門からお金を借りる。
返済期限が近づき、通りがかりにお金を返すが、証文は後日渡すという約束で三左衛門は帰ってしまった。
惣兵衛は間も無く病死してしまう。
惣兵衛の妻であるお松は、何度も証文を請求するが、三左衛門は渡そうとしない。
それどころかお金を受け取っていないと嘘をつかれ、五反地まで取り上げられてしまう。
お松は奉行所に申し出るが、お松の美しい容姿に心を寄せ、自らのものにしようとする奉行越前。
それに応じないお松。
そして奉行は三左衛門からの袖の下を受け取っていたため、取り合ってもらえなかった。
お松は最後の手段として徳島藩主に直訴を行う。
当時直訴は厳禁であった。
お松は愛猫の三毛に遺恨を伝え、打ち首となってしまう。
その後、三左衛門と奉行の家には三毛が化け猫となって現れ、怪事が続くようになり、両家は断絶してしまったという。
正義を貫き通したお松を偲んで、お松大権現を建立したと言われている。
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