
宿場町としての長い歴史を誇る、北九州市八幡西区・黒崎。レトロな「熊手銀天街」のアーケードを歩けば、可愛らしいクマのキャラクターたちが迎えてくれる。しかし、その癒やしムードを切り裂くように、ビルの2階から身を乗り出す「主」がいるのをご存知だろうか。今回は、黒崎の街に君臨する「主」に会いに行く。
黒崎熊手銀天街

黒崎城下町が整備された頃から続く長い歴史を持つ商店街、「黒崎熊手銀天街」。九州唯一の脇街道である長崎街道の上にアーケードを架けた商店街である。商店街はどこか昭和の香りが残るアーケード。どこを切り取っても非常にレトロで大好きな商店街である。



そんな、この商店街の目印は「黒崎熊手銀天街」の名前の通り、クマのキャラクターである。これまたレトロで袖看板にももちろん同じキャラクターが描かれている。(最近は公式HP上に別の新しいクマのキャラクターも登場している。)
そして、歴史あるこの街のアーケードには、そんなクマのキャラクターとは別に明らかに異質な「主」が存在する。 それが商店街の入り口付近にある「第6エルザビル」の壁面から飛び出した、

巨大なライオンである。

普通、商店街のビルといえば看板やメニュー表が並ぶものだが、ここは違う。まるで、ここから先は俺の縄張りだと言わんばかりの威圧感。江戸時代には宿場町として旅人たちが行き交ったこの街道を、今は令和のライオンが2階の高さからパトロールしている。新旧のエネルギーが交差する、黒崎らしいカオスな光景がそこにはある。
かつてはバブルの残り香を漂わせる黄金色だった彼も、最近になって真っ白な姿へとお色直しを遂げた。その白さは、アーケードの薄暗い天井付近で浮き上がるように際立っている。塗り直されたばかりの滑らかな質感が、かえってその非現実的な造形を際立たせ、まるでお伽話の世界から迷い込んできたクリーチャーのような神々しささえ放っている。
白もなかなかいい。

しかも、夜になるとアーケードの薄明かりの中で怪しく光っている。そんな姿は、どこか孤独で、それでいて暗闇の街を守る「狛犬」のようにも見えてくるから不思議である。
黒崎のライオンは、街の活気のために吠え続ける情熱の塊なのかもしれない。
そんな、黒崎のライオン。
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