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【レトロ自販機】大久保自販店「寒川・三島」ダブル巡礼。啜れなかった25秒の温もり。【愛媛県】

愛媛県四国中央にやってきた。文字通り四国の中央に位置しているこの町は、日本一の紙の町として知られている。そんな町にレトロ自販機の代表格である「うどん自販機」があるという。しかも2箇所も。ということで、今回はそんなレトロ自販機を訪ねる。

海沿いの自販機コーナー大久保自販店 寒川販売所

たどり着いたのは、国道11号線から少し海沿いに入ったところにある、自販機コーナーの「大久保自販機 寒川販売所」の佇まいは、もはや店舗というよりは『路傍のシェルター』に近いかもしれない。

年季の入ったプレハブ、そして何十年もの間、潮風にさらされ続けてきたであろう自販機のボディ。
色褪せたメニュー写真に踊る「うどん・そば」の文字が、視界に飛び込んでくる。

ここは、四国のレトロ自販機愛好家たちの間ではあまりにも有名な聖地であろう。

値段は衝撃の300円!安い!安すぎる。本来ならば、ここで100円玉を3枚投入して、カウントダウンを刻む25秒間を、愛おしく待つはずだった。しかし、現実は非情である。今日の予定を詰め込みすぎて、我々はすぐに次の目的地へと向かわねばならなかった。実食を断念し、シャッターだけを切る。

この日の最高気温は1桁で海沿いということで、海から吹きつける風は、私の体温を根こそぎ奪い去っていく。この寒さに天ぷらうどんはサイコーのおかずじゃないか。絶対に美味しいなとか考え、立ち込める出汁の香りを想像しながら次の目的地へ向かい始めた。
自販機巡礼者としてあるまじき失態でもあり、同時に、この場所の「厳しさ」を全身で受け止めた証のようでもあった。

大久保自販店 三島販売所

寒川から車を走らせること数分。辿り着いた「大久保自販店 三島販売所」ももちろん海沿いに設置されてはいるが、どこか寒川とは違う、日常の風景に溶け込んだ佇まいを見せていた。

ただ、近づいていくと、そこに鎮座する自販機が放つオーラは、先ほど見た寒川のそれと寸分違わぬ「本物」の重厚感に満ちている。ほんと、この自販機の持つ魅力というものは計り知れない。

ここも選択肢は「うどん」のみ。シンプルだからこそいいものである。値段も激安の300円。そして、やはり今日は急いでいるので、自販機の前でしばし立ち尽くし、ただその機械が発する微かな駆動音に耳を澄ませてみる。
ボタンを押さず、出汁も啜らず、ただそこに「在る」ことを確認するだけの巡礼である。下手したら無礼に当たるかもしれない。でも、必ずまた食べに来よう。

結局、この日は一滴の出汁も、一本の麺も口にすることはなかった。グルメレポートとしては「0点」に違いない。しかし、極寒の四国中央市で、ただ静かに、しかし力強く稼働し続ける二つの『大久保自販店』を目の当たりにしたとき、不思議な満足感が私を包んでいた。

実食なしの巡礼。 「いつか必ず、最高のコンディションでボタンを押す」という、ハイカラダイブの新たな目的を刻み込む儀式となった。

あと、この日はあまりにも寒すぎた。次にここへ来るときは、風の止まった穏やかな日にしよう。

そんな、ハイカラスポット。


アクセス

大久保自販機 寒川販売所
所在地:〒799-0431 愛媛県四国中央市寒川町4765−55
営業時間:24時間
大久保自販機 三島販売所
所在地:〒799-0405 愛媛県四国中央市三島中央1丁目11−17
営業時間:24時間

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ハイタロウ

ダイバー1号。 近代化建築初心者 廃墟・珍スポット・B級スポット探索が大好物。 時間があれば、変なスポットに行ってます。

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