
松江城の敷地内にある、城山稲荷神社。狐がたくさんいるこの神社には、ある言い伝えが残っている。小泉八雲も好んだというスポットを探索してみた。
気になる神社

小泉八雲が毎日散歩を行っていたと言われるのが、ここ城山稲荷神社。
この神社は松江城のお堀の中にある。
松江城の北側、稲荷橋を渡って行くとすぐにたどり着く。
神社の入り口。
入らずにはいられない、そんな気分になってくる赤い鳥居。



城内に神社がある理由
ここには、ある伝説が残っている。

1638年、徳川家康の孫にあたる松平直政が松江藩主として松江城にやってきた。ある時、夢枕に一人の美少年が現れた。その美少年は、稲荷真左衛門と名乗った。そして、こう言った。
「私はあなたを全ての災厄からお守りいたします。城内に住む場所を作っていただければ、城内はもちろん、江戸の屋敷まで火事から防ぎましょう」
そして、直政は城内に稲荷神社を建てたと言われている。

松江の家ではこの城山稲荷神社のお札を貼って火難除けとしてしており、それを見た小泉八雲は「松江唯一の防火設備」として語っている。
数え切れないほどの狐
そんな城山稲荷神社はたくさんの狐で囲まれており、非現実感を醸し出している。



現在では約500ほどの狐がいるが、昔は2000もの狐で賑わっていたというから、それを見た小泉八雲は不思議な空気感に圧倒されただろう。彼はここがお気に入りの場所となり、毎日のように訪れていたという。

たくさんの狐たちの中には小泉八雲お気に入りの子がおり、いつも可愛がっていたようだ。隋神門のそばにいたその狐は現在は老朽化のため、境内の奥で人々を見守っている。なんともいえない愛嬌のある顔だ。

現在、隋神門のそばに置かれている狐さん。いい顔しています。私のイチオシです。
誰か覗いてる…お、狐さんだ。


本殿の塀の中でも守っています。
そんな、ハイカラスポット。
アクセス
城山稲荷神社
所在地:〒690-0887 島根県松江市殿町477
営業時間:24時間
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