
米子の河童

江戸時代、米子には河童が住んでいた。その河童は夜になると便所で悪さを働いていた。毎晩のように人間のお尻を撫でるというイタズラをしていたそう。それを知った力自慢の侍が河童を懲らしめるために赴き、便所から出てきた腕を切って懲らしめた。河童はもう2度としないと約束し、米子から日野川の上流の方へ引っ越したという。
そんな伝承が残っている加茂川周辺。なかなかエッチな河童である。
加茂川沿いにはプチカッパロードがあり、河童オブジェを楽しめるようになっている。




現代の新・河童伝説では、昔は加茂川の水質が悪く住みにくかったから移動したが、最近は良くなって来たので戻って来た、そんな話も伝わっているようだ。
アクセス
加茂川の河童像
所在地:〒683-0814 鳥取県米子市中町89
営業時間:24時間
境港の河童

境港市の下ノ川に河童が住んでいるという伝説から着想を得た物語、水木しげる氏の「河童の三平」。水木先生の幼少期は下ノ川は草が生い茂り、本当に河童が出そうな雰囲気だったようだ。
水木しげるロードでは、河童の三平ほか、水木しげる氏デザインの日本各地に伝わる河童像を見つけることができる。




アクセス
水木しげるロード
所在地:〒684-0004 鳥取県境港市大正町
営業時間:妖怪像は24時間見学可能
黒坂の河童

日野町の黒坂。日野川の上流にあるカワコ淵には、一匹の河童が住み着いていた。この河童は河童はイタズラ好きで、通る馬や人間を川に引きずり込み楽しんでいた。近くにある光明寺の和尚さんは、度が過ぎる河童にブチギレ。近くにある岩にお前の姿を彫っておくから、それが消えるまで淵から出るな、と河童に言った。ある晩、河童はこっそり岩に登り自分の姿を消そうとしたが、簡単には消えない。河童は諦めてどこかへ行ってしまったという。
イタズラ好きの河童・・・どこかで聞き覚えがないだろうか?
そう、米子に住んでいたあのエロ河童である。引っ越した先でもイタズラがやめられなかったようだ。




伝説の中に出てくるカワコとは、河童の呼び名である。
河童の姿が彫られた岩は実際に存在しているようで、カワコ岩と呼ばれている。調べてみると、日野川沿いにあるカワコ岩の案内板の上の山の方に岩があるようだが、訪問時は草木が生い茂り、岩を望むことはできなかった。


アクセス
カワコふれあい公園
所在地:〒689-5134 鳥取県日野郡日野町下菅
営業時間:24時間
カワコ岩の看板があるのはこの辺りです↓
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