月照寺の大亀
-小泉八雲「知られざる日本の面影」より-
松平の藩主が亡くなった後、亀が好きだった藩主を偲んで大亀の石像を建てた。
しかし、この大亀の石像。夜な夜な歩き出して、境内の池の水を飲み、ついには城下に繰り出して人を食い殺すということまでやり出した。
困り果てた住職は、ある夜に亀に向かって説法をすると、亀は涙ながらにこう言った。
「私にもこの奇行は止められません。あなたにお任せします」
そこで、住職は亀の背中に巨大な石碑を置いたところ、動かなくなったという。
-小泉八雲「知られざる日本の面影」より-
松平の藩主が亡くなった後、亀が好きだった藩主を偲んで大亀の石像を建てた。
しかし、この大亀の石像。夜な夜な歩き出して、境内の池の水を飲み、ついには城下に繰り出して人を食い殺すということまでやり出した。
困り果てた住職は、ある夜に亀に向かって説法をすると、亀は涙ながらにこう言った。
「私にもこの奇行は止められません。あなたにお任せします」
そこで、住職は亀の背中に巨大な石碑を置いたところ、動かなくなったという。
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