長崎県長崎市にある、福済寺。亀に乗った巨大な観音様が印象的な寺院。今回はこの福済寺の地下にある珍しいものを見に行ってきた。
長崎市にある珍スポットといえば…

長崎に行くなら、ということでハイカラダイブの目的地のひとつに設定していた場所。
亀に乗った観音様なんて全国にあるのだろうか?そうそう見れるものではない。

高さ18m(地上からの高さ34m)を誇る立派な観音様。
かなり離れたところからでも見ることができ、福済寺のシンボルというより、もはや長崎市のランドマークですらあるかもしれない。
そんな珍しいお寺の地下に何があるかご存知だろうか?

あるのは…

フーコーの振子!!
ん?何それ??

フーコーの振子というのは…
フランスの物理学者フーコーが、1851年にパリーのパルテノン寺院で実験した振子のこと。振子を長い時間振らせておくと、振り子の振動面が北半球では時計の針の回る方向に(南半球では反対に)ゆっくりと回る。これは、振り子の振動面は変わらないのに、地球が回っているため、地面を基準とすると振り子の振動面が回るように見える。その振動面の回転は緯度φの場所で24/sinφ時間の周期で一巡する。(※厳密には1恒星日23.934時間)また、これを1時間ごとの回転角で表すと、15°sinφとなり、当地長崎(φ=32°45)では、1時間におよそ8°の割合で振動面が回転することになる…
簡単にいうと、フーコーの振子は「地球の自転」を証明するものである。

そして、ここの振子は長さ25.1mで、なんと、観音様の頭部に取り付けられている!


振子のワイヤーは本尊の正面を通って地下へ。
設置当時は日本一、世界3位のフーコーの振子であった。
現在フーコーの振子は故障中のため、動いている姿は見ることができない。

なぜ取り付けられたかというと、永遠に動き続ける地球とともに、我々人類も”永遠に平和であること”への願いを込めて設置されたものである。
他にもさまざま展示され、資料館となっている福済寺の地下。



アクセス
福済寺
所在地:〒850-0052 長崎県長崎市筑後町2−56
営業時間:7:00 - 17:00

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