【珍オブジェ】シリーズ「黒川さん」第2回。宇部市の風に吹かれる、無音のサックス奏者、黒川さん。【山口県】
日本各地の街角に、突如として現れる上半身裸のサックス奏者、通称「黒川さん」。 彫刻のまちとして知られている山口県宇部市。数多の芸術作品が並ぶこの街で、彼は一体どんな音色を響かせているのか。
今回は、宇部の日常に溶け込み、あるいは激しく浮き立つ「黒川さん」を尋ねる。
シリーズ「黒川さん」 第02回
無音のサックス奏者、黒川さん。
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我々が次なる「黒川さん」を求めてやってきたのは、山口県宇部市。
ここは街のいたるところにアートが息づく「彫刻のまち」として知られている。 数多の芸術作品が並ぶこの街で、二人目の「黒川さん」は、元ANAクラウンプラザホテル宇部の前に拠点を構えていた。
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長崎の黒川さんは「孤独なソロプレイヤー」だった。しかし、宇部の黒川さんは違う。 彼の前には、フルートを構える一人の少女、そして足元には静かに音に聞き入る一匹の猫。
そう、ここは孤独なステージではなく、完璧に調和した「トリオ」による野外ライブ会場だったのである。
まさに、無音のメロディを通じて、彼らは街のど真ん中で延々と語らい続けているのだ。
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長崎の黒川さんが「隣、空いてるぜ?」という社交的な誘惑を放っていたのに対し、宇部の彼は、仲間たちと紡ぎ出す「アンサンブルの輪」の中に我々を招き入れてくれるような、どこか穏やかで温かいオーラを纏っている。
しかも、宇部の黒川さんは非常に潔い。 今回はサスペンダーさえも装備していない。3人でのセッションが白熱してテンションが最高潮に達しているのが伝わってくるかの如く、しっかりと上半身裸だ。場所が変われば衣装も変わる。まさに全国ツアー中の大御所ミュージシャンのような余裕すら感じさせる。
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背後に建つ現代的なマンション、行き交うクルマ。 そんな日常の風景をバックに、黒川さんと少女、そして猫が織りなす「終わらないジャズセッション」。 彫刻のまち・宇部で鳴り響くその音色は、今日も川面を撫でる風に乗って、街へと溶け込んでいく。
- 楽器の状態合奏による熱を帯びたブロンズ
- 共演者フルートの少女 と 賢者(猫)
- 目線の先少女が奏でる旋律の行方
- 周囲の空気完璧に調和したアンサンブル
- 設置場所 マップ
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