公園などに行くと見かける、普通じゃない形状の、見た目が面白い、やべーベンチ。通称:やベンチ(2026年の流行語狙ってます)。毎週金曜日の朝11時に配信。今週末に座りに行きたくなる「やベンチ」をご紹介。
第06回
クセが強い相席相手。
「河童ベンチ」
山口県下関市にある道の駅のやベンチ。
明日座りたくなる「やベンチ」の6回目は、山口県下関市にある「道の駅 きくがわ」から。
ご当地の道の駅や公園に行くと、その土地の伝説にちなんだ妖怪や動物のオブジェに出会うことがある。もちろん今回訪れた、ここ菊川町も河童伝説が残る町であり、道の駅には当然のように河童の姿が。

なかなか、クセが強い。インパクト絶大の「河童ベンチ」である。小さかったら怖くて隣には座れなかったかもしれない。
前回まではベンチの形状がやべー、ベンチだったが、今回はやベンチの中でも王道。公園などに置かれているTHEベンチにオブジェがのかっている、福崎町の「妖怪ベンチ」と同じタイプのやベンチである。

少し間の抜けた顔に右手にはもちろん大好物のきゅうり。
そういえば、「河童=きゅうり」のイメージが強い。きゅうりの巻き寿司は「かっぱ巻き」という名称で全国区だろうし。河童は、危険な地域(川、渓谷、淵)に近づかないように河童が出るぞ!って言われる例もあれば、水神様として祀られていたりと、全国でも様々な現れ方をしている。
その中でも水神様として、水難事故を防いだり豊作を願うために昔はきゅうりやなすなどの水分を含んだ作物を川に流したり、お供えすることが多かったそうだ。それが、現在の、「河童=きゅうり」に繋がっていると考えられている(※諸説あります。)
オブジェに話は戻して、足首にはなぜか緑色のテーピングがされている。トレーニングのしすぎで痛めたのだろうか。確かに少し筋肉質な感じがする。
ベンチのど真ん中を陣取る、圧倒的なセンター感。ここで休憩したければ、きゅうりを手に入れてテンション高めの少し仕上がりつつ筋肉をもつかっぱの隣に座らなければならない。座る者のコミュ力が試される、試練の相席空間である。
菊川の河童伝説
河童のやベンチがある、ここ菊川町にも河童伝説が伝わっている。
むかしむかし、菊川にお姫様が住んでいました。ある日、家来が川でお姫様の愛馬を洗っていると、突然河童(エンコウ)が現れ、馬を水中に引きずり込もうとしました。
しかし、馬の力が強すぎて、逆に河童の方が馬に引きずられたまま、お姫様の屋敷まで連れて行かれてしまいます。
日頃から河童の悪戯に困っていた村人たちは、「ここぞとばかりに縛り上げて懲らしめよう!」と息巻きます。ビビった河童は「もう絶対に悪さはしません!明日の朝までにその証拠を見せますから許して!」と泣き叫んで謝りました。
それを見て哀れに思ったお姫様は、河童を許して逃がしてあげました。
翌朝、村人たちが川へ行ってみると、約束通り立派な「塚(猿猴塚)」が一晩で建てられていました。それ以来、河童が約束を守ったおかげで川の水が枯れることはなくなり、村は豊作に恵まれましたとさ。
道の駅きくがわ 顔ハメ看板-お姫様と河童(猿猴塚)-より要約
というものである。馬にパワー負けした過去が悔しくて、筋トレに励んだ結果、やベンチの河童のように少し筋肉質な感じに進化したのだろうか。

座り心地自体は普通の木のベンチだが、隣からの「圧」が凄まじく、心からリラックスすることはできないかもしれない。
今週末はぜひ下関でこの河童との「相席」を楽しんでみてはいかがだろうか。
そんな、やベンチ。
※2025年6月訪問時の記録です。現在は変わっている可能性もあります。ご了承ください。
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