
べっぷ地獄めぐり

大分県別府市と言えば、やはり有名なのが地獄めぐり。
地獄めぐりは別府市各所にある7種類の温泉が噴き出す「地獄」と呼ばれる場所を巡る観光コースのことである。

海地獄、かまど地獄などTVなどでも見たことのあるTHE地獄を回るのが一般的である。
が、

実は別府には「べっぷ地獄めぐり」に登録されている7地獄以外にも地獄はいくつか存在する。
今回ご紹介したい地獄はそんなマイナー地獄の中の一つである。その地獄の名は、

「天然坊主地獄」
ん??聞いたことがあるような。

「べっぷ地獄めぐり」で回る7地獄の中にも同じような名前の「鬼石坊主地獄」という名前の地獄がある。
有名な地獄の中の一つで、その特徴的な形状である灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ている事から「坊主地獄」と呼ばれることになったという。
と、いうことは今回の「天然坊主地獄」というのはもしかして、パチモンの地獄!?
「地獄」という流行っている観光に乗っかっちゃったタイプなのだろうか?
気になります。
ということで、潜入。
天然坊主地獄

入り口の観覧料の看板のレトロ感がたまらない。
「ここは、共通券と関係ありません」の文字。大事なことなので2回言ってます。もちろん、例の「べっぷ地獄めぐり」とは関係のない施設である。
「天然坊主地獄」とは「天然記念物 坊主地獄」の略のようである。
少し進むと見えてきたのが、

「ピラミッドパワートイレ」

これには完全にテンションが上がってしまった。思いがけず、こんな珍スポットを発見してしまうなんてw
もちろん、用を足してみた。なんだろう。とりあえず、外見に変わったところはないようだが、実はレベルが1でも上がったのだろうか?もしくは、死んでも復活できるような1UPキノコのような効果でもあるのだろうか?怖くて確かめることはできなけども。
とりあえず調べてみると、ピラミッドパワーとは3説あるようだ。
①「生命力を活性化し、腐敗を防ぐ」説
②「中のものを乾燥させる」説
③「精神集中を助ける」説
うーん、①だろうか。この説は宇宙エネルギータキオンオルゴンなどを受けて、その内部に置かれたものの生命…
よし。次に行こう。
次に見えてきたのが、本命の「坊主地獄」。

地味だ。
地獄めぐりの「鬼石坊主地獄」に比べたら地味だ。

他は、大自然と融合した「ガマ仙人」像があったり、

自然が広がっていたり、
やはりこの「坊主地獄」は地獄めぐりという流行りのビッグウェーブに乗った地獄なんだろう。と思って帰りに差し掛かったところ、急に現れたのが、

謎の「延内寺爆発跡」
爆発跡!?急に恐怖ゾーンに突入である。

どうやら、「天然坊主地獄」があるこの場所は、
昔、延内寺という立派なお寺が建っていた場所で、約480年前の1498年に日向灘沖の大地震が起こった際に延内寺の床下から突然大爆発が起こり、住職であった円内坊と寺もろとも一瞬の間に噴き上げられて、地の底深くに姿を消してしまったという。その後に、絶え間なく噴き上がる熱泥が坊主頭の様で「坊主地獄」と呼ばれる様になったということである。
これが、本当はコワイ坊主地獄の名前の由来である。

なので、本家の「坊主地獄」はコチラの「天然坊主地獄」であり、「べっぷ地獄めぐり」の「鬼切坊主地獄」は別名「新坊主地獄」とも呼ばれている新勢力側の坊主地獄である。
すいません。パチモン呼ばわりしてしまって。しっかりと、地獄でした。
そんな、ハイカラスポット。
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