【不思議】紅葉がキレイな金言寺近くにある、バス停の墓場。【島根県】

視界を埋め尽くすのは、目が眩むほどの黄金色。島根県奥出雲町にある金言寺が誇る大イチョウは、まさに『生』のエネルギーの塊だった。だが、その神々しい輝きからわずか数分。我々の目の前に現れたのは、時が止まり、色彩を失った『鉄の死体』たちだった。今回はそんな謎のスポットを探索。
金言寺の大イチョウ

金言寺の大イチョウ。島根県奥出雲町のお寺で、紅葉の時期になると外国からも一目見ようと大勢の人で溢れる人気スポットである。イチョウの紅葉は本当にタイミングが難しい。「あっ、そろそろ紅葉してるかな?」って調べた頃は全然紅葉してなくて、「そろそろ大丈夫だろう!」と思いだした頃には大抵は散り始めている。ハイカラダイブはどうも紅葉がうまく見れないタイプらしい。

この時に来た時は、少しだけ黄金に神々しく輝く姿を拝むことができた。まあ、ほとんどは黄金のじゅうたんが出来上がって、シーズン終了を知らせていた訳ではあるけども。
突如現るバス停
そうやって、満足しながら駐車場に向けて歩いていた時に現れたのが、これだ。

ん?なんか見たことある形。
あっ!バス停だ!

どうやら、農地のようなところに置かれており、下のコンクリートを重しとしてしようしているわけではなく、無造作に置かれている。奇妙なのが、上の行き先やバス会社名が記載されている丸い看板がなくなっている点である。この光景に少し恐怖すら感じる。まるで見捨てられた墓標のような光景。錆びて鉄の塊となりつつものもある。

そして、駐車場まで戻ってくると、まさかのここにもバス停がたんまりと。
地域のバス路線再編や廃止によって回収された看板が、一時的な保管場所としてここに集まってきたというのが妥当なところだろうか?

かつて、これらの看板はそれぞれの場所で、誰かの『日常』の出発点だったはずである。学校へ向かう学生、買い物へ行く老人、雨の日にバスを待つ親子。そこには確かに人の営みがあった。しかし今、それらは一箇所に集められ、行き先を失っている。
最初は、単なる廃棄場所だと思った。しかし、錆びついた看板たちが静かに並ぶ姿を見ていると、ふと別の考えが頭をよぎる。
ここは、役目を終えて行き場を失った全国の迷えるバス停たちが、最後に辿り着く『終点』なのだ。
そう思うと、彼らの静かな沈黙が、長い旅を終えたあとの休息のようにも見えてくるから不思議である。
金言寺の大イチョウが放つ、圧倒的な『生の絶頂』と、そのすぐ傍らにひっそりと横たわる『死の象徴』。これほどまでに対極な光景が、島根の山奥で静かに共存しているなんとも興味深い光景である。
そんな、ハイカラスポット。
※2023年11月訪問時の記録です。現在は変わっている可能性もあります。ご了承ください。
アクセス
バス停の墓場
所在地:〒699-1941 島根県仁多郡奥出雲町大馬木1372−7
営業時間:24時間
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(年末の祭典ハイカラダイブ大賞の参考にさせていただきます。)
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