
島根県松江市。歴史深い城下町には、様々な不思議な話が伝わっている。小泉八雲が愛した松江、そして怪談の舞台になった松江。そこにはどんな魅力があるのだろう。今回は清光院にお邪魔してみた。
松江市にある清光院
松江市にある、清光院。大亀の伝説が残る月照寺から歩いてすぐの場所にある。創建は1542年の出雲の地といわれ、のちの1600年に現在の松江に移している、曹洞宗の寺院。

こちらの清光院にもある話が伝わっている。小泉八雲が紹介した怪談ではないが、松江で古くから語り継がれる、悲しく、そして不思議な話である。
清光院の松風のお話

時は江戸の終わりごろ。松江の和多見町というところに、松風という芸者が暮らしていた。
松風は人気の芸者だったが、恋仲になっている相撲取りがいた。そんな松風のことをたいそう気に入り恋心を抱く、一人の若い侍が現れる。侍の思いはだんだんエスカレートし、しだいに松風に付きまとうようになった。
ある晩、松風はいつものように相撲取りの所から家の方に帰っていた。
大橋の近くを歩くころ、松風はあの侍にバッタリ出会ってしまった。侍は松風に言い寄る。松風は助けを求めようとした。しかし時間は真夜中。周りに人はいない。
松風は侍からなんとか逃れ、一旦身を隠した。しかし家に帰るには大橋を渡らなければならない。どうしようか。松風は知り合いの住職のいる寺で一夜を過ごそうと、清光院へ向かっていった。
ところが、寺に入る手前であの侍に見つかってしまう。
逆上した侍は、松風を斬りつけた。


松風は傷ついた体で石段を上る。
最後の力を振り絞り、本堂の方へ向かう。


しかし彼女は助けを求めることなく、位牌堂の階段で力尽きてしまった。
松風の最後の場所である位牌堂の階段には血が染み込み、どうやっても何年経っても、赤い色が消えないという。

そんな、伝説が残る清光院。
現在でもその階段は残っている

位牌堂の柵の中にある階段に、赤い色が見える。
松風はそのまま清光院に埋葬され、お墓が残っているそうだ。
そして、もうひとつ。位牌堂の前で謡曲「松風」を歌うと、松風の幽霊が現れるという伝説も残っている。
そんな、ハイカラスポット。
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小泉八雲ゆかりの地
アクセス
清光院
所在地:〒690-0875 島根県松江市外中原町清光院下194
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