【気になる建築物】鳥取にある丹下建築へ 倉吉市役所本庁舎【鳥取県】


丹下健三といえば

香川県庁舎の設計でおなじみの丹下健三。鳥取県にある倉吉市役所本庁舎の設計にも彼が携わっている。香川県庁と近い時期に建てられたこの庁舎も、コンクリート打ちっぱなしのヴィジュアルに、軽やかさを持たせるピロティが見える。
「丹下さんといえばやっぱりこれだよね」と言いたくなる、自信に満ちた、見た目。
現役で利用されているこの庁舎。いつの時代でも古臭さを感じさせない、洗練されたデザイン。
住民票を取りに丹下建築にお邪魔する倉吉市民、なんて贅沢なのだろう。


なぜ鳥取に丹下建築が?
時は1953年10月。周辺の旧8町村が合併し、倉吉市発足にあたり新庁舎建設が急がれていた。
市庁舎建設のきっかけは、当時の市長・早川忠篤が、建築家・岸田日出刀へ依頼したことだった(彼の両親が鳥取県出身)。岸田氏は、東京帝国大学(現•東京大学)の教授をしていた頃の愛弟子であった丹下健三を推薦。岸田&丹下、両名の共同プロジェクトとして動き出し、1956年に竣工。

市民に開かれた庁舎づくり
この倉吉市庁舎も香川県庁と同じく、「開かれた庁舎」をコンセプトに設計されている。

市民が足を踏み入れやすいピロティのある1階部分。
開放感のある水平連続窓。
外側だけでなく、中庭の部分の窓も大きく、たくさんの光を取り込む。
耐震のため、いくつかの窓には鉄骨で補強工事が施されているが、それもまたデザインなのかと思ってしまう。

階段を支える柱は香川県庁舎と同じような、円柱ですっきりとしたデザイン。



階段を上がると広いバルコニーが。庁舎は打吹山の麓にあるため、小高いところから倉吉の町並みを見渡せるようになっている。
壁や柱、梁のコンクリートには木目のような模様が入っていたり。
個人的に丹下建築で大好きなポイント。触りたくなる。


日本建築の欄間のような、光を取り入れることができる壁が存在。
全体的に圧迫感を感じさせない作りになっている。
現役で活躍し続けている丹下建築。
時代が変わっても、良いものは良い。
そんな、ハイカラスポット。
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