
岐阜県高山市。江戸時代の街並みが残る上三之町をはじめ、飛騨高山の地域は伝統と歴史が残る美しい場所である。そこにある風景がそのまま映画やアニメに登場することも少なくない。今回は、アニメ「氷菓」の舞台となったスポットを巡ることにした。
「氷菓」とは…
直木賞作家の米澤穂信氏のミステリー小説、「古典部シリーズ」をアニメ化したもの。京都アニメーション制作で2012年に放送された。高校に入学した主人公は、ひょんなことから廃部寸前の「古典部」に入部。古典部で出会った同級生とともに様々な事件の謎を解いていくミステリー作品。各話に飛騨高山のいろんな場所が登場する。
鍛冶橋(OP)
アニメのOP、氷菓のタイトルバックに出てくる鍛冶橋。

橋の真ん中には手長像と足長像が。手長と足長は日本神話に出てくる神、テナヅチとアシナヅチが元になっているそうだ。


ながーーーーーーい。高山市内を歩くと、いろんなところで手長足長像を見つけることができる。
宮川朝市通り(OP)
OPで登場した河川敷の階段のシーン。アニメでも奥の方に「宮川朝市」の文字が見える。

現地はちょっと風景が異なっており、座って談笑していた場所には橋が架けられていた。この橋は行神橋といい、欄干にヒノキの格子をあしらったお洒落な橋である。
里志が登って遊んでいた車止めポールは、かろうじて1本だけ残っていた。
こちらは朝の様子↓

宮川朝市は毎日正午まで開催されていて、野菜やお花、工芸品など様々なものが並ぶ。朝ごはんもおみやげも、ここに行けば手に入る。
自分とこでとれた野菜とか作った赤飯とか。ここを歩くとほっこりする。



飛び出し坊や 千反田えるver.(アニメには出てないけど是非!)
宮川朝市へ行ったらついでに寄っておきたいスポット。朝市通りにあった橋、行神橋を渡って少し歩くと…
あぶなーい!

えるが飛び出してきた!
飛び出し坊やの千反田えるバージョン。この子、シーズンによって衣装が変わるそう。クリスマスはサンタ衣装、夏祭りの時期は浴衣など。見てみたい。
招き猫(OP)・本町2丁目(10話)
OPのタイトルバックに出てくる招き猫。本町2丁目にいます。名前は馬頭さま。
この通りは10話にも出ていて、折木と里志が学校に向かって歩いているのもこのあたり。

馬頭さまの斜向かいにはアンテナショップ「まるっとプラザ」がある。アニメには出てこないが、氷菓好きなら訪れておきたい場所。
店の一角には氷菓のコーナーが。舞台探訪マップを置いていたり、グッズを販売していたり。
お米までありました。
千反田える米、わたし気になります!




バグパイプ(2話・3話)
2話と3話で「パイナップルサンド」として登場したバグパイプ。
折木がえるから大事な相談を受けた喫茶店。外観はアニメで出てきた、そのまま。

ああ、工事看板が…


バグパイプは1981年創業。ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
店内が楽しみだ。よし、お邪魔しまーす。

ん?
あ、臨時休業。
やってしまった…
喫茶去かつて(10話・11話)
10話11話で喫茶一二三として登場した、喫茶去かつて。
こちらの外観もアニメのまんま。



あ、定休日って書いてある!!…またやってしまった…
続けざまに2箇所閉まってるってだいぶ運が良いな。
わたし、リベンジします!

一本杉白山神社(2話)
一本杉白山神社は2話の冒頭に登場。折木の家の前にある神山神社のモデル。

名前のとおり、御神木は境内にある大きな杉。本殿の屋根は神社では珍しい方形造。


隣の陣屋稲荷神社とともにお参り。


日枝神社(OP・20話)
荒楠神社のモデル。OPに出てきた石段。

20話では初詣に訪れた場所。

この建物の佇まい、20話で出てきた物置にそっくり。戸の位置はちょっと違うけれども。

日枝神社の例祭は高山祭で、豪華絢爛な屋台やからくり奉納などがあり、日本三大美祭に数えられる。



最後に
他にもモデルとなったスポットが多数。ハイカラダイブが訪れていない場所がありますので、ぜひこちらの「舞台探訪マップ」とともに巡るのがオススメです。
高山市内の観光案内所や、まるっとプラザに置かれていましたが(2024年時点)、PDFでダウンロードも可能です。

舞台探訪マップはこちらから↓

飛騨高山観光公式サイト
PDFはTOPページ上部にある、パンフレットのタブから見つけることができます。

そんな、ハイカラスポット。
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