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足元に広がる「子供たちの街」。北九州・下水道ポスターコンテストマンホール【北九州のマンホール】

マンホールという限られた円の枠内にデザインされているのは、その土地の名産や観光地だったり、最近はキャラクターやいろんなPRにも使われている。足元の芸術作品と言っても過言ではない。上にある看板も素敵だが、下にあるマンホールにもいろんな思いが詰まっている。そんな、魅力的なマンホール。実は北九州市は日本各地の中でも類を見ないほどに様々なデザインが散りばめられているのをご存知だろうか?

今回は北九州市下水道ポスターコンテスト最優秀作品マンホールをご紹介。

下水道ポスターコンテストマンホール

小倉北区

各区に一つずつ設置されている、このマンホール。下水道100周年を記念して小学4年生を対象に実施された「ポスターコンテスト」の最優秀作品をもとに制作されたマンホールである。

小倉北区の作品はやはり、小倉城がメインで描かれたデザイン。小学4年生とは思えないほどに精巧に描かれたお城である。

小倉南区

小倉南区の作品は北九州市の浄化センターの地図が描かれたデザイン。しかも、それぞれの浄化センターの対応地域を色分けしてくれているあたり、めちゃくちゃわかりやすくて勉強になるマンホールである。

戸畑区

戸畑区のデザインは蛍と鮎だろうか。戸畑区を流れる天籟寺川近くの公園は「鞘ケ谷ホタル公園」と呼ばれており、毎年5月下旬には蛍が見られる。都市部の公園ではホタル鑑賞は難しいと言われていたが水質等の環境改善のおかげで、蛍が見られる都市部の公園となっている。

八幡西区

八幡西区に設置されているデザインも秀逸。北九州といえばという、若戸大橋、小倉城と八幡製鉄所や川などの環境を我々が守らないと!という固い意思が感じられるデザインである。

若松区

若松区のデザインは「下水道がつくる豊かな水、まち、暮らし」そのものを水という漢字をもとに当てはめられたデザインだろうか。いかに生活に水が必要で、貴重な水という資源の使われ方までほぼ文字なしで解説されている。

門司区

門司区の路上で見つけたのは、思わずお腹が空いてしまいそうな、微笑ましいデザインだ。 描かれているのは、満面の笑みでおにぎりを頬張る子供たち。一見、下水道とは無縁のようにも思えるが、実はこれこそが「水の価値」の本質を突いている。

中央に描かれた一本のパイプが、街の暮らしと、魚が泳ぐ豊かな川を繋いでいる。その水が大地を潤し、花を咲かせ、私たちの血肉となる食べ物を作る。 「下水道がつくる 豊かな水 まち くらし」 この標語の最後に「くらし」という言葉を添え、おにぎりを描いた小学4年生の感性には脱帽するしかない。

八幡東区

八幡東区のデザインは「魚を釣る子供たち」。これも先ほどと同じく、下水道という一見遠いインフラが、自分たちの「遊び」や「生活」に直結していることを、子供の視点で捉えたこの感性が素晴らしい作品である。

普段、我々が何気なく踏みしめている鉄の蓋。

そこに描かれているのは、プロのデザイナーが整えた綺麗な観光地だけではない。北九州の子供たちが、学校で学び、街を歩き、自らの手で描き出した「自分たちの街の誇り」そのものである。

緻密な小倉城から、環境改善の象徴である蛍、さらにはインフラの構造まで。街を支える下水道という「見えない血管」への感謝を、これほどまでに色鮮やかに足元に並べている街が他にあるだろうか。

顔を上げて歩くのもいいけれど、たまには視線を地面に落としてみてほしい。そこには、未来の北九州を担う画伯たちが描いた、誇り高きメッセージが今日も力強く、そして美しく輝いている。

そんな、ポスターコンテストマンホール。

seach&edit by QQmagazine

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