
大分県別府市といえば、THE温泉都市。そして、もちろん有名なのは「べっぷ地獄めぐり」だろう。日本中どころか世界中の観光客が集まる超メジャースポットである。
しかし、そんな傍ら、知る人ぞ知るマイナーな「地獄」というものも存在する。今回はそんな別府のメジャースポットのすぐそばに潜む、お寺と地獄が融合したシュールな空間を探索していく。
観光客ゼロ。お地蔵様が並ぶ「霊泉寺」の境内へ

今回やってきたのは、別府インターから県道52号線を下ったところにある「霊泉寺」。
訪れたのは日曜日だが、観光客の姿はない。


敷地内はおびただしい数のお地蔵様や、どこか独特な霊気を放つ静寂が広がっている空間。




たまらない。この先にどんな地獄が待ち受けているのだろうか? ワクワクしながら、さらに奥へと進んでいく。

急に開けたところに現れたのは、音を立てて熱湯が湧き立つ池。
そう。これが「鶴見地獄」だ。
お隣がガードレールという、何やらシュールな地獄である。 確かにゴボゴボと音を立ててはいるけども、そこまでの激しさは感じられない。趣深いと言われればそうかもしれない。 「鶴見地獄」と書かれた立て看板もかなりいい味を出している。
とはいえ、この鶴見地獄、昭和初期の全盛期は超人気スポットだったようだが、時代の変化とともに、現在のこの心落ち着く静かな形へと変貌を遂げている。

まだ地獄の先にも階段があり、登ってみる。

そこには、羅漢像がずらりと並んでいる。
どうやら彼らは、この鶴見地獄から立ち上る熱い湯気を、来る日も来る日も特等席で浴び続けているようだ。 硫黄を浴びて変色している姿はなかなか圧巻である。

厳かな寺院の空気と、少しおとなしめの地獄。そして天然のスチームを浴び続ける羅漢像たち。 この絶妙な空気感が混ざり合って作られているのが鶴見地獄という空間なのだろう。
そんな、ハイカラスポット。
アクセス
霊泉寺(鶴見地獄)
所在地:〒874-0823 大分県別府市南立石八幡町1948−1
見学時間:8:00 - 17:00
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