珍神社シリーズ
志賀海神社
金印出土の地として有名な福岡県にある志賀島。この島には鹿にまつわるものがあるとのことである。志賀島=鹿の島なのだろうか?調査に向かった。
海なのに鹿!?
福岡県福岡市東区にある志賀島。
この志賀島は金印が出土された島として有名である。島と言っても、陸続きの為に半島の方が正しいのかもしれない。
そんな志賀島にある「志賀海神社」という場所にやってきた。
この志賀海神社、なかなか特殊な神社で、鳥居をくぐる前に何やら砂が置かれている。
読んでみると、「御汐井」と書かれている。
なんじゃそれ?
これは「清め砂」と呼ばれるものであり、砂を「左・右・左」に振って体を清めてからでないとこの神社の境内に入ることは許されていない。
というのも、この神社に祀られているのは黄泉の国に行って戻ったとされているイザナギノミコトの禊祓によって生まれた「綿津見三神」という禊祓の神様の為、体についているケガレを祓ってから入るということなのだろう。
それでは、祓って鳥居をくぐって中に入ってみる。長い階段を上がっていき総門をくぐると見えてくるのが今回の目的地である。
小さなお堂。
このお堂の中に奉納されているのが、「鹿の角」このお堂の名前も
「鹿角庫(ロクカクコ)」
無数の角。
なんと、
約1万もの鹿の角
が奉納されているとのことである。
まさか、志賀島=鹿の島なのだろうか。
なぜに「鹿の角」が奉納されているのだろうか?
浮かび上がってくる疑問はまさにコレだろう。その説明として神社の立て看板に書かれていたのは、
その昔、神功天皇が三韓出兵の際、戦勝祈願として対馬で鹿狩りを行い、無事に三韓平定された後に「鹿の角」を志賀海神社に奉納して、戦勝と航海安全の奉告祭を行ったのが始まりとされている。
そこより「海神の総本社」と称えられ、海の守り神として信仰されているそうである。
そこから多くの戦国大名もあやかろうと「鹿の角」を奉納したとされている。
それにしても、古代から奉納されているにせよ1万を超える量というのは並大抵の数ではない。
この志賀海神社にはまだ鹿にまつわるものが存在する。
この鹿の角が奉納されている「鹿角庫」の隣には
鹿のオブジェ。
そして、総門の手前の灯籠にも鹿が描かれている。
志賀島=鹿の島
志賀島の鹿にはまだまだ謎が隠されてい気がしてならない。
そんな、ハイカラスポット。
アクセス
志賀海神社
所在地:〒811-0323 福岡県福岡市東区志賀島877
営業時間:6:00 - 17:30
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