香川県高松市にあったハイカラスポット、屋島ケーブルを探索。
屋島ケーブルとは?
新世紀エヴァンゲリオン第六話のヤシマ作戦の名前の由来である、屋島の戦いの舞台となった屋島にある、屋島ケーブル。
高松市の屋島の麓に見えてきたのは、四国第八十四番霊場の屋島寺などの足になっていた屋島ケーブルの屋島登山口駅の乗り口。
何これ。なんか、気になる。この廃墟。
屋島ケーブル年表と路線データ
屋島ケーブル年表
1927年11月 屋島登山鉄道株式会社設立 1929年4月 屋島神社前〜屋島南嶺 間開通 1944年2月 不要不急線として休止 1950年4月 営業再開(この時に現在、麓の駅に停車しているケーブルカーが稼働した模様) 2004年10月 営業休止 2005年8月 廃線
路線データ
路線距離:0.8km 駅数:2駅 高低差:265m 速度:時速9km 定員:121名
廃線の原因は2001年に親会社の高松琴平電気鉄道の民事再生法により、グループの支援を得られなかったことに加え、屋島観光の衰退に伴う利用客減少で収支が悪化。
昭和35年には利用者数195万人!すごい!しかも、平成元年でも174万人!
水木しげるロード並みの客数。
利用客数が減少するのは翌年の昭和36年から。なんと、ドライブウェイが開通。車なら半額以下で行けるというのが大きな要因だそう。往復で1300円片道5分。やはり時代か。
当時は屋島山上まで徒歩で1時間かかるところを5分で行き来できるため、観光ケーブルとして大いに賑わいを見せていた。
屋島ケーブル
車で到着できる廃墟としては優秀なのか。すぐ近くに停車することができる。
それにしても、今も動いてそうなケーブルカーの色。
それでは、中を拝見。
計器類やら、いろんな備品が転がっている。
二両あるのは、二両編成というわけではなく、もともとココ屋島登山口駅に停まっていた「義経号」と屋島山上駅に停まっていた「辨慶号」が繋がっているため。
災害時に「辨慶号」が滑落する危険があった為、引き下ろされているようだ。
なので、互いに行き来することは出来ない。一旦降りてから乗り直すような形になっている。
そして、先ほどから気になっているケーブルカーの色も1015年に塗装し直されているようで、元とは違うグリーン色になっている。
よく見ていくと、朽ち果てつつある様が観察できる。
ケーブルカー運転再開を求める声も多く、署名活動もされたケーブルカー。
現代だからこそ、復活して観光列車として活用されることを切に願う。
そんな、ハイカラスポット。
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